懐かシムのコーナー


DogfightCity Copiright Bullsey Soft. Dogfight Cityは、Bullseye社の製品です。


開発、発売元


アメリカBullsey Softwereの、Mr.Donald A.Hill,Jrの作品。
(日本語版Dogfightcity-Jがパスカルから発売されている。)

価格:   $/5,400円(希望小売価格)

Demo・About


システム

  WWII SkyFighters、P51,Fokker Triplaneの作者、Donald A.Hill,Jrの1995年の 作品である。

 68040/33MhzのMacintoshであれば。快適に飛ぶことが出来る。 PPCならネィティヴで作動する。
68020からパワーマック対応、sys7.1-7.5, メモリ 8MB/68Kマック 12MB/PWマック という条件だが、実際は68030/33MHZ以上が推奨であろう。 G3 OS8.1での作動も確認した。


概略

 

 レシプロ機のドッグファイトトレーナーとでも言ったらよいだろうか。
一通り、離着陸から、ACM(エアーコンバットマニューバ=空戦機動)までを学習できる フライトスクールが含まれている。かなり良い出来だとは思うが、後で詳しく述べるが他のマイナス要素により初心者に本当に薦められるか?は疑問である。
 舞台は、ある孤島か、砂漠のどちらかを選択できる。あなたは、そこにあるファイターキャンプに来ている、という設定で始まる。ここで訓練をし、ドッグファイトの 腕を上げるのが目的である。
 初心者はフライトスクールの離陸から、歴戦のツワモノは、いきなりドッグファイトの練習を始めることが出来る。

 自機、敵機はSpitfire、Yak-9(ロシア),Macchi C202(イタリア)、そして零戦から 選択できる。そこそこ各機体の特性は反映されていて、零戦は最高速、上昇力で他機に劣るようだ。私はSpitfireを愛用している.

 Dogfightは最大4機まで(自機を含めて)選択できる。2vs2、1vs2、さらに1vs3の条件や、 空戦高度、敵のスキルレベルを数段階選択できる。ランダムな出現を選ぶこともできる。この辺はよく考えてあると思う。
 敵機(AI機)の行動はP51 Mustangから劇的に進化した。垂直面の機動をよく行うし、シザーズ、バレルによるブレークなどをスキルレベルに応じて見せてくれる。AI機はスキルレベルを上げても、Hit and Away的な戦法しか行わないのが 残念である。バリバリの巴戦アルゴリズムの開発に期待したい。(この為いいショットを取るのが難しかった。)

 と、ここまでは良いことを書いてきたが、欠点も多々ある。
まず、スラストマスター等のスティックに、完全には対応していないこと、 フライトモデルが甘く、パワーがありすぎるように感じられ、失速判定が甘い、最大10Gでも分解しない、等々や、マウス操作時の目印となる黒点が少々煩い、 そして各設定のメニューが判りずらいことが上げられるだろう。このメニューの繁雑さは、初心者にとって非常に辛いものだろうし、私も今だに苦手である。


グラフィック&シミュレーション  
それほど古いソフトではないが、残念ながらシーナリー、機体ともあまり細かい 表現はされていない。だが、このおかげか、68040のCPUであればストレスは感じ ない。まあカラーなど奇麗な感覚ではある。また敵機を見分けやすいのは彼の作品の良い伝統だろう。斜め方向のビューに対応していないのは残念である。 スタンドアローンで飛ぶ限りでは、68040/33MhzCPUでも快適であるが、ネット ワークでの対戦時にかなり遅くなるとの情報があるので減点した。
 背景の書き込み及び、スクリーンサイズを選択することにより、68030/25Mhz でも、スタンドアローンであれば十分な速度が得られると思う。
 まあまあのフライトモデルであるが、何故かリアルさを感じることができない。確かフルフォースモデルだったはずだが。
 Warbirdや、A-10 Attack!と同時期に世にでているので、もう少しリアルさを追及 して、設定メニューでプレーヤーのレベルに合わせて選択できれば有難かった。
対戦機能&リプレイ機能  いわゆるApple Talkのうち、Local Talkとモデム接続に対応。I/P remote には対応していないのでインターネット対戦はできない。Local Talkで最大4名まで対戦できる。
 ただ、経験者から報告されているのは、いずれの場合も快適なスピードでプレイ できなかった、ということである。 リプレイは不完全ながらあり。このDogfight Cityの占有したメモリ領域分だけのリプレイを見る ことができるが、保存は出来ない。

ジョイスティック対応  ジョイスティックのドライバ側でマウスエミュレートで対応する。
いまの所、グラビスのマウススティック用のファイルとスラストマスター用の ファイルが標準で添付されているが、スラストマスターのラダーが完全には機能しない。なお、日本語IMは切り替えておくこと。
早急なアップデートにより、スラストマスターへの完全対応を望む。
 まあマウスで操縦している人には、関係ないが、スラストマスターにマウス エミュレートモードでしか対応せず、ラダーの効きが良くないのは残念である。また日本語インプットメソッド(ことえり等)をアクティブにして置くと、キー操作等に障害がでる場合がある。
実機の紹介
Spitfire(何型か不明だが、多分グリフォンではない)
 英国で1936年より飛行し、改善されつづけ、一部は朝鮮戦争でも活躍した、英国を代表する戦闘機である。バトル オブ ブリテン以来、Bf-109とはライバルであった。
 ロールスロイス マーリンエンジンを搭載する。楕円翼を持つ、美しい機体である


Yak-9
 ソビエト、ヤコブレフ設計局の制空戦闘機。Yak-3とともに開発生産され、ソビエト戦闘機中最大の生産数を誇る。低空域ではBf-109より優れた空戦性能を示したらしい。

Macchi MC202
 エンジンに恵まれず、2流の域をでなかったイタリア戦闘機のうち、唯一、Spitfireなどと互角に戦った。エンジンはDB-601のライセンスによる、AlfaRomeo RA1000RC41を搭載。
蛇マークとクアドロフォリオが付いていたかは定かではない。

三菱 零式艦上戦闘機?型
 説明省略。
総合評価
 ドッグファイト・トレーナーとしてまあまあの出来だが、チャックイェーガーズ エアーコンバット程、手放しでお勧めは出来ない。フライトスクールが付いているとはいえ、全体的に未完成の雰囲気が漂っている。今後のアップデートもありうるので期待しよう。これも、コレクター向けであろう。
 (注:この後1996に出たWWII Skyfightersは、かなり良く作り込まれている)
Discribed by Glitter-J@hornet-jp
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