Dear old flightsimulators


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概要

今話題の、WWII Skyfigtersを作成した、Dobald.A.Hill.Jrの往年の名作。
フライトシミュレーターとしては一応のレベルに達しており、かなり楽しませてもらった一本である。対戦機能もある。

購入方法

Bullsey Software 、日本語版パスカルだったが、発売中止。
Dogfight City、WWII Skyfightersの作者、Donald A.Hill,Jrの1988年の作品である。

現在、単独パッケージでの新品入手は無理。バリューパックCD-ROMでサイベリアンから購入できる。

システム構成

Sys6.0で作動する。コンパクト系Macで問題なく作動。OS8.1対応。ただし、16色カラーか、モノクロでの作動なので、最近のMacでは白黒画面でのみ作動する。OS8.1のG3での作動確認済み


 グレートブリテン島を離陸して30分、トリムを取り直し、膝の上のフライトマップに再度目を通す。私の愛機P-51Dは高度2万ftを方位165に巡航状態にあり、無線封鎖に より、聞こえてくるのはロールスロイス製エンジンの心地良いサウンドでだけである。今日は、単機エッフェル塔に偵察飛行である。現地にて何機のBfが待っているかはわか らないが。
 いつもなら、そろそろ地平線のあたりに、幾つかの機影が現われるあたりである。 私はドーバーの白い崖に再会を約束し、スロットルをゆっくり開け、上昇を開始した。


特徴

 かなり古いソフト(1988)ということもあり、最近入手が難しいかもしれないが、 かなり、楽しく遊ばせてもらった一本。
 ショートストーリーのように、英国本土より、ドーバーを越えてフランス上空へと 飛んでいくことができる。この時は、セットに付属の地図を見ながらの航法が楽しめる。(まあ、古いソフト故、地形グラフィックは大したことはないが)
 毎回長時間飛んで敵機を探しにいく必要はなく、すぐ敵の後ろに行くこともできる ので、ご安心を。

 敵の機動は水平の動きのみで、それほど賢くないが、まあ練習相手にはなる。 機銃は当たりすぎる、ということはないので十分距離を詰めて撃つ必要あり。

 フルスクリーンではなく、16色のグラフィックも荒いが、それもWWII戦闘機の雰 囲気ではないだろうか。計器もそれなりのレベルで再現され作動する。
 ラダー、トリムをサポートしており、スラストマスター等のステイックがあれば、 楽にプレイできる。 スロットルとラダーは、キーボードでも十分操作できるので、スティックだけでも良い。マウスでも十分飛べる。(少々慣れが必要だが)
 リプレイ機能、チュートリアルもついているの。さらに対戦機能もサポートしている。

 軽快な操縦性、ほどほどのゲーム性で、初心者にもおすすめできると思う。
 一応、ミッションの設定もあるが、気にせず、自由に飛び回ることが出来る。 アクロバットの練習でも、1vs1の格闘戦に燃えてもいい。逆を言うと、これと言ったミッションが無いので、少々困る(笑)

このシムはコンパクトマックで遊ぶのが、一番雰囲気だと思う。
クラッシック系マックの方、Fokker Triplaneと合わせて御試しあれ。


NorthAmerican P-51D Mustang

翼幅   11.3m

全長   9.85m
全高   4.2m
重量   4580Kg
最大速度 704km/hr
航続距離 3700km
エンジン パッカード・マリーンV-1650-7
     液冷V型12気筒1490馬力
固定武装 12.7mm機銃×6
乗員   1名

 アメリカは特に空冷エンジンに於いては、開戦後間もなく、2000馬力級の18気筒R-2800を物にしていた。しかし液冷エンジンでは精彩を欠き、P-40、P-38などに搭載されたアリソン V1710 V型12気筒エンジンは高高度性能が極端に劣っていた。
 イギリスが、スピットファイアを補完する目的でノースアメリカン社に開発を託した、NA-73 マスタングIも、当然のようにその機首にはアリソン V1710 1100馬力が搭載されていた。マスタングIは極限まで絞り込まれた空力的に洗練された胴体、胴体下に設けられたラジエーター、抵抗の少ない層流翼型を採用した主翼などの斬新な設計により、最高速は612km/Hrに達し、航続力もスピットファイアに比べれば、はるかに優れていた。
 イギリスはこれを320機購入したが、アリソンの悪癖からくる高高度性能の劣悪さはいかんともしがたく、本国アメリカではP−51、P−51Aマスタングとして少数採用したにすぎなかった。
 このなかば忘れ去られた存在のP−51がロールスロイス・マリーンというイギリス娘を伴侶に得たとたんに、たちまち主役の座に躍りでた。スピットファイアに搭載されていたロールスロイス・マリーンは最高出力1000〜1400馬力と大戦中期〜後期ではむしろ非力であったが、高高度性能に優れ、なによりその軽量さと、スリムさが魅力であった。マスタングのスリムな胴体にピッタリのパッカード製マリーンエンジンを搭載したP-51B/C型が戦場に到着するや、マスタングは瞬くうちに、ヨーロッパでも太平洋でも空の王者として君臨することとなる。マスタングは幾多の「エース」を誕生させ、それまでのアメリカ陸軍航空隊の主力戦闘機P−47サンダーボルト(これは2200馬力のエンジンを搭載し、その重量はマスタングの倍近い8トンに達していた)を爆撃機の座に追いやってしまった。
 涙滴型キャノピーを装備するD型の登場にいたり、マスタングは完成の域に達し、大戦中にはH型までが生産された。その総生産機数は14819機に達している。
 現在でもアメリカでは各地で飛行可能なマスタングが見られ、リノなどのエア・レースでも主役の座を保っている。


シュミレーターの歴史背景

 連合国対ドイツ第三帝国の第二次世界大戦のドーバー海峡を挟む地域。 敵機は(Me)Bf-109。この当時、P51は英国本土よりドイツへの爆撃機(B-17など)の護衛任務が多かった。 ドロップタンク装備の場合、7時間程度の行動が可能であった。


グラフィック

 時代を感じるグラフィックで、このソフトの最大の欠点だが、雰囲気はある。  ステイックを動かすと、左右後ビューでフラップ、エルロン、ラダーが作動するのは泣かせる。わびさびの世界。但し、16色カラーの設定が出来ないと、モノクロ画面となってしまう。

描画スピード

 古いソフトなので、あたりまえのことだが CPUが68030のマックでも、非常に快適。

シミュレーター度

 大したシミュレーションはやっていない(笑)ラダー、トリムがあり、ブラックアウトの表現もあるが、少々失速等の判定が甘く 比較的簡単にアクロバットができてしまう。(MSFS-4よりも簡単) 当然ジャイロ効果などは無い(と思う)。
まあ、無理な機動でスピンに入ると回復は無理みたいである。また、Gによる機体の破損、エンジンのオーバーヒートが表現されている。失速時の姿勢回復は容易とは言えない。 着陸もそれなりに難しい。

対戦機能

 2台のマック直結対戦のみサポート。残念ながらモデム、APPLE TALKはサポートしていない。シリアルケーブルで直結する。
>>多分、英語でこうかいてある。(モデムは遅すぎてサポートしませんとさ)

総合評価

グラフィック、フライトモデルの甘さを差し引いても、魅力のあるソフト。だが、コレクター向け(笑)

その他

 fokker Tripraneの所でも書いたが、日本では現在の販売は中止である。  先日、TZONE札幌で輸入版が¥8、000で売れ残っているのを発見したが(^_^;

アメリカのサイベリアンなどから通信販売で、オムニバスCD版で購入できる。


P51 Mustangは、現Bullseye社の製品です。
P51 Mustangの国内版の著作権は、(有)パスカルが所有しています。

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