「岩ぞう」シリーズ
スロットルワイヤーが切れる・・ たまにあるんだな、これが(笑)


 なんと走行中にワイヤーが切れたのですか(^^;。上り坂をクリアーされて何よりでした・・・坂の手前だったら、さしづめアメリカン・コミックのようになってたのですかねぇ(^^;;。ところで、アッシャ走行中にスロットル・バタフライのリターン・スプリングが切れた(折れた)ことがありました。いうなれば師匠の逆症状です(@_@;。
 それはヒルクライムを前日に控えた夜の高速道でした・・・仲間の待つ福山のホテルに、仕事を終えたアッシはMGBに鞭をいれて、一路、山陽自動車道を快走しておりました。最寄りのインターチェンジまで余すところ十数キロとなった、とあるPAの案内看板の下を通過したときのことです。
 それまで4速3500rpmで平和な定速走行を続けていたMGBの回転計は、なんの前触れもなく突如の雄叫びをあげて、針が跳ね上がりました。アクセルペダルはスカスカ、車速はグングンと上がり、咄嗟のブレーキだってそう長くは踏んでいられません。

 我が身惜しさにクラッチを切るか、はたまたクルマの命を尊びイグニションを切るか、されど路肩に緊急停車してトボトボと歩くのは嫌だし・・・なんぞと愚にも付かぬことを、万策に窮したコクピットで思い巡らせたそのとき、先のPAのランプウェイが見えてきたじゃありませんか!。
 おお、まさしく神のお導き。アッシは一も二もなくイグニションを切って、惰性でランプに進入。ブレーキも臨界域に達してフェード気味、仕方なく強引なシフトダウンで減速し、邪魔にならぬ端へ誘導します。MGBのエンジンは、もはやヒート直前、断末魔にも近い騒音をあげて回っていたのですけれど、回路遮断により幾ばくかのランオンを残して息を潜めました・・・・。

 細々とした街灯の下でボンネットを開けてみると、果たしてリターン・スプリングは2本ともにフックが折れ、無惨にもリンケージにぶら下がっています。即席でフックを修復して、さて、エンジン再始動。
 スターターまでキーを回すと、そうですね、暴走族の喜びそうな大アフター・ファイヤーが復活を祝福してくれた次第であります。予想はしてましたけど、あの派手な爆音には、我ながらおののいてしまいました(^^;。
 翌日の競技は、はぁ、ま一応入着までは確保したのですけど、競技中も帰路も、おっかなびっくり。こんど折れたら、さすがに修復不能ですもんね(^^;;;。
 以後、アクセルワイヤー、ファンベルトと併せて、即座に致命傷となる重要部品と認識し、車載工具の片隅にはリターン・スプリングが入っています。


 いやはや、お粗末さまでした(^^;。
 では、では・・・(^^)/~~

######岩ぞう(~M~)1963 MGB Tourer,S/No.G-HN/3-13033 IWAKUNI YAMAGUCHI######


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