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MGBのメンテナンス

■MGBのメンテナンス概略


 MGBのオペレーションマニュアル(ユーザー向け)によりますと、走行距離または、経過時間によっていくつか指示されていますが、一般的に必要と思われるメンテについては以下の通りです。
図表については、追って追加して行きます。
 ※教習所でも習った始動前点検は最低限かかさずに。
オイル管理
定期的オイル交換は必須

前期:4.26L
後期:3.0L/3.4L
オイルクーラー:0.42L

油圧:min0.7 -max5.6kgf/cm2

(自分またはショップで)

・オイルのレベルは、始動前にチェックを!
・20W-50のマルチグレード、鉱物系中級品が基本?
・5000kmまたは3ヶ月に一度は換えよう。
・スポーツ走行、連続高速走行は注意。

 オイルレベルくらいは、エンジン始動前にチェックした方がいいでしょう。消費量が大幅に増えていれば、エンジンがごっついことになりかねません。大抵は、排気ガスにオイルの煙が混じってるはずです。

 オイルについてはマルチグレードの20W-50が標準指定ですが、気候に合わせて前後させるのが良いでしょうね。 化学合成オイルよりも、鉱物系オイルの方が合うって言われてます。 当然性能的には合成油の方が良いことが多いはずですし、 近年は後者は入手しづらく、半合成オイルという手もあるかと思います。但し、当初、鉱物油を使っていたエンジンを、合成油に替えると、シール部分(ゴム、メタル両方)からの滲みが増えるのは良くあるようです。(オイル分子のサイズの違いが原因らしい・・)
 高いオイルは確かにいいのですが、中級グレードの物を こまめに換えた方がいいかと思います。目安については人それぞれかとは思いますが、走行5000km、期間で3ヶ月以下っていうのが一つの目安でしょう。(サービスマニュアルには、3000マイル/3ヶ月というのと、6000マイル/6ヶ月という2つの記載があるのですが・・)
 鉱物油系の場合、3000km程度から劣化が始まるようです。合成系でも、5000km程度から劣化が始まり、もっても上級オイルでも実用10000km程でしょう。
 オイルフィルター/カートリッジは、10000キロ/6ヶ月で交換しましょう。(2回に一回ですね)
 低級グレードのオイルは、夏期や連続走行時に油圧低下を招くおそれがありますので、ご注意を。目安はアイドルで1.0kgf/cm2(15Lb)近辺以上あった方がいいと思います。かつ5000rpm
近辺で4kgf/cm2(70Lb)以上は欲しいところです。

 但し、サーキット走行会などに持って行く場合、夏期に登坂道/高速道を連続走行する場合なんかは、けちらず、良いオイルに換えた方がいいと思います。油膜の保持力が全然違うようで、油圧の持ちがいいですよ。
 色々皆さんのお薦めがあると思いますが、夏場、酷使する時は、これを入れてました。


冷却水はきちんと!

前期型:5.6L
後期型:6.8L
(ヒーター付き)

(交換は後期型はちょいと面倒だ。)

・エンジンかける前に必ず見よう!
 整備マニュに交換の指定はありません・・点検補充のみ。なんだかなぁ・・
 数年に一回は替えた方がいいと思いますが。
 よほどのことがない限り、LLC(冷却水)が無くなることはありえないですが、逆に減りが早いようですと、漏れたり、エンジンの中に水が回っている可能性がありますので、定期的に点検しましょう。
 もっとも前期-中期型モデルでは、連続走行の後、エンジンを切ると少しLLCがあふれることが多いので、徐々に減っていきます。後期型はエキスパンションタンク付きですので、あまりあふれることはありません。
 ラジエーターからのアッパーホースとロワーホースもヒビ割れ、漏れがないか確認してください。
エンジンが暖まっている時に、キャップを開けないようにぃ・・・
 もし、大幅にLLCが減っているようでしたら、早めの対策を。


ブレーキ、クラッチのフルード ・たまにレベルチェック(本当はエンジン始動前毎回)

 3万キロ/18ヶ月での交換が推奨されています。
 ブレーキフルードについては、前期中期型は、直接液面を見づらいとは思いますが、ときどき、あまり湿度の高くない日に(気休めだけど)、キャップを開けて液面の位置を確認しましょう。補充には、同じタイプのフルードを使用しましょう。大きく減っているようでしたら、漏れやシリンダーの抜けなどが考えられます。至急手当を。
 フルードの漏れについては、ホイール周りを見ると判ることが多いですが、そこまで行くと手遅れです(^^;; 

 2年ごとの車検時に、たいていのショップではスレーブシリンダーやキャリパー周りの点検はしているはずですが、いつOHしたか記憶に無い場合、一度しっかり見た方がいいですよ。
 また、ブレーキ系統の異変は、日々のブレーキタッチの変化でも判るかと思います。いつもより奥まで行くとか、タッチが変、な時は早めの点検を。

 クラッチフルードも、中間部分のホースから漏れることもあるので、時々点検を。仕組みはブレーキとほぼ同じです。

バッテリーの管理 ・忘れないで点検交換を

 どうもMGBなどの英車のスターターは、始動に電流を喰うようで、あまり放置したバッテリーだと、突然始動不能になります・・国産車からのジャンプで始動出来ないことも・・
 また、現代の車のオルタネーターと違い、アイドリングでは、充電するだけの発電量を発生してません。夜間に乗ることの多い場合は、バッテリーの管理も忘れずに。
 バッテリーは、ヒモをつけるか、取っ手付きを忘れずに。
 オルタネーター(ダイナモ)も半消耗品と考えられていますが、それはまた別の項目で。

SU/ゼニス・ストロンバーグのキャブレーターは ・定期的にダンパーオイルを補充。

 SU/ゼニスなどの可変ベンチュリー型の場合、アクセルを開けた時にすぐにベンチュリーが広がらず、一瞬の間混合気が濃くなるようにダンパーオイルが必要となります。キャブの頂上のダンパーを廻して、中間の段付きの所までオイルを補充します。専用オイルもありますが、こだわらなくてもいいと思います。
 ゼニスで、ダンパーオイルがあっという間に無くなる場合は、、故障です。詳細は、本サイト内で。

 さほど神経質にならなくてもいいですが、年に2回くらいは調整して/してもらった/方がいいでしょう。点火タイミングと合わせた調整が必要です。


ブレーキパッド/シュー  ・とにかくフロントのパッドは気をつけよう。

 リアブレーキのシューについては、点検はかなり面倒ですが、フロントパッドについては、ジャッキアップして、ホイールを外せば目視が容易です。油断してはいけません(笑)
 最近のタイプのように警告装置はありませんので、気づくのが遅いと一気にメタルパッド(笑)になります。ロータまで傷がつくと、研磨でも片側で1万円近くは堅いでしょう・・・
 パッド交換については、自信があれば、ご自分で。パッドの種類などについてはまたの機会に。
 リアブレーキは、ドラムを外さないと点検できないので、せめて車検ごとにはきちんと点検、調整をしましょう。MGBについては、シューは張り替えより、交換の方が安いようです・・

グリースアップ

・ミニと一緒。雨の中長時間走ったらやる人もいるくらい。

 なにせ古い設計なので、何カ所かにグリースアップが必要です。半年に一回はやっておいた方が無難かと。
 フロントサスペンションに片側につき3箇所、
 前期型は、ドライブシャフトに2箇所、後期型は1箇所
 ハンドブレーキケーブルに1箇所
あります。ニップルが汚れでさがしずらいかもしれません。3-4ストローク注入して、古いグリースは押し出してください。

灯火類

・一応道交法でも義務付け・・

 エンジンをかけたあと、スタート前に ウインカー、ハザード(あれば)、ライトの点検を忘れずに。
 球切れチェックはもちろんですが、リレーの故障や、ヒューズの切れということもチェックできます。

ミッションオイルの管理

OD無:約2.5/3L
OD付:約3.36/3.4L
(※マニュアル確認のこと)

AT:6L

・壊れると高い。

 実はエンジンオイル指定です。サービスマニュアルでは、38000キロ/24ヶ月ごとの交換を推奨しています。
 前期型は、フロアトンネル右側にグロメットがあり、それを外すと、ミッションにディプスティックがあります。 後期型は、ミッションの横にあるプラグが点検口/給油口に・・給油には ちょっとしたポンプを作ると交換が楽なようです。
 OD付きモデル(RBは標準)は、きちんと交換した方がいいですよ。サンプフィルターとリリーフバルブの清掃も必要なので、知識のある所でやりましょう。


デフオイルの管理  年に一回はレベルの点検を。 10年10万キロに一回は点検交換を・・
普通のデフオイル指定です。気温によってHD#80または#90
プラグ  数万キロくらいで交換したほうが吉かも。
せめて月1回は見ましょう。スポーツ走行で熱価換える人とかは別と
しても・・一覧はこちら

デストリビューター  ポイントや、キャップ、ローターは消耗品です。注油も必要です。 
最終型のフルトラ、45DE/DM4でも、注油は必要ですし、キャップ /ローターは消耗します。

プラグコード たまにね。

その他
ファン(V)ベルトの点検も。
アクセルワイヤーやチョークワイヤーも引っ掛かりが無いかどうか注意しましょう。アクセルワイヤーは特に重くなったり引っ掛かるようになったら即交換か、交換用に予備を携行しましょう。結構切れて往生します。

 

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