MGB限定車あれこれ

18年間のMGBのモデル・ライフの中で、メーカー製限定車というのは大きく4種類存在します。

1. MG50周年記念限定車(通称「ジュビリー・モデル」)

 1975年  MGB/GT(UB1)ベースで751台制作。イギリス国内のみ販売。本来は1925年からの「MG50周年記念」とされているが、現在ではMG1号車の誕生は1924年というのが定説であり、1925年はアビンドン工場開設(または「オールドNo.1」の完成)の年である。
 モデル別にレジスター組織に別れている本国MGカークラブには、このモデルのレジスターもある。また日本にも並行輸入で1台が存在していることが確認されている。
 なおこの車と同一仕様のMGBトゥアラー/ミジェットもデモカーに準じるものとして1台ずつ存在していた。

専用ボディカラー(ブリティッシュ・グリーン・メタリック)
専用ストライプ(ジュビリー・マーク入りのゴールド・ライン)
専用アルミホイール(GT V8用のシルバー部分をゴールドに変えた物)
通し番号付き限定車インパネ・プラーク  ブラックスポーク・ステアリングホイール
2.
3.
MGB最終限定車(通称「LEモデル」) 1979〜1980年

 MGBの生産終了(およびアビンドン工場閉鎖)を記念して生産/販売されたが、イギリス国内向けにトゥアラー421台/GT580台の合計1000台生産されたものと、トゥアラーのボディカラーを黒にしたアメリカ市場向けの3種類が存在する。 アメリカ市場向けの生産開始はイギリス仕様よりも早く、その生産台数は総数6682台に及んだ。

イギリス仕様:
専用ボディカラー(トゥアラー/ゴールド、GT/シルバー) 1980
サイドシル・ストライプ(同一デザインの色違い)
フロント・スポイラー
赤地MGオクタゴン・グリル/ステアリングセンターマーク
アルミホイールまたはワイヤホイール(トゥアラー208台のみ)
アメリカ仕様:
専用ボディカラー(ブラック)  1979〜1980
サイドシル・ストライプ(英国仕様GTと同一)
フロント・スポイラー
アルミ・ホイール 小径ステアリングホイール
トランク・キャリア
限定車インパネ・プラーク  
4. これ以外にディーラー独自限定車として日本で設定されたのが、日英自動車の最終限定車100台である。
 これはBLより出荷されたMGBを日本においてボディカラーをブラックに塗装、独自デザインのサイドシル・ストライプ(貼らずに顧客に渡した例もあるらしい)、そして対米仕様限定車用デザインを基に西端氏がプロデュースして制作した限定車プラークを付けたものである。
 この黒い限定車はミジェット1500にも設定され、こちらはフォートラン製メッシュ・デザインのアルミ・ホイールも装着されていた。  ただしこのどちらも実際に発売された台数が100台なのかどうかは不明である。
 by MG PATIO「えむじい亭」マスター Corkey.O
(MGB V8conv. called "Bee-3",Yotsukaido-CHIBA)


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