Mk3モデル の変遷


MK.3
レイランドグリルの変遷
■Mk3レイランドグリル・モデルは、ほぼ毎年の様に何かしらの改良を施されています。
1. '69〜 '70の1年間の対米仕様に限り、リア・バンパーが2分割
2. '70年暮れからオーヴァライダーのラバーインサートが全車標準に
3. '71年暮れからインパネのデザイン変更

 因みにテールランプは、レイランドグリル以降の対米仕様において上が赤/下が橙という配色が正式です(Mk2以前は赤一色)
この2分割リアバンパーを備えた '69US仕様トァウラーの生産台数14,480台のはずです。
 また'78年から日本レイランド(現ローヴァ・ジャパン)の手によって正規輸入されたMGB−UB2日本仕様は全部で1,379台。これ以前に正式に日本仕様としてカウントされたMGBは存在しないようです。恐らくRHD輸出仕様の中に含まれているものと思われます。

 

Mk.3
UBモデルの変遷

■実は、UBも一度、モデルチェンジしています。

 恐らく見た目で分かる最大の違いは内装でしょう(^_^;)。
 UB1の内装は、事実上それ以前のブラックメッシュグリル・モデルと同一と言って間違いありません。そのためインパネ自体のデザインがまったく異なります。基本的にMk1以来の結晶塗装/鉄板インパネなんですから。
 と言うよりもUB1とUB2とは、外観こそほぼ一緒ですがその中身たるや全くと言って良いほど異なっています。その主な点だけを列挙しても


UB1

UB2
1.ラジエターの配置
Mk1と一緒
B/GT V8と一緒 (前進している)
2.冷却ファンの形式
エンジン駆動
電動モーター(2基)
3.リア・スタビライザーの有無
無し
有り
4.フロント・スタビライザーの径
ブラックメッシュグリル・モデルと一緒
径アップ
5.オイルクーラーの有無
有り
無し
6.ODスイッチの位置
ワイパー・レバー組み込み
シフトノブ組み込み
7.ステアリングギア比
ブラックメッシュグリル以前と一緒
スロー化


 主だった所だけを挙げても、これだけあります(^_^;)。  特に1.や2.は大きな変更であり、これゆえに僕はウレタンバンパーを前期/後期に分類しているのです。これは僕の知る限り、僕だけが行っている分類のようですが(^_^;)。

※単一年でMGBシリーズの生産が最も多かった年

 この答えは「1972年」です。

 この年MGBシリーズは39,396台の生産を記録しました。時あたかも第1次オイルショックの1年前。

 翌'73年にはこの台数は一気に22%も落ち込んだ30,824台となり、以後歯止めのかからぬ生産台数の低下へと落ち込んで行くことになります。



by MG HP「えむじい亭」席亭Corkey.O (MGB V8conv. called "Bee-3",Yotsukaido-CHIBA)

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