Column from
MGB on the WEB
MG World
Brakingup!
MG World誌掲載の記事を、翻訳引用、翻訳ボランティアに感謝
写真は、「MG&Fighters」より拝借しました。
MGB UB標準キャリパー ■初期のロードテスター達は、MGBのブレーキシステムについてほとんど語らなかった。これは良い兆候である。なぜなら、ブレーキが強すぎたり弱すぎたりすれば危機を招くが、バランスが適正あればそれこそ何も言うことはない。

■かつてMGのブレーキは適正なレベルの有効性をもっていたし、今日のより早くなったスピードや交通密度(良くメンテナンスされているとうぬぼれた声もあるが)への対応は、現在でも標準の域に達している。これにはブレーキフルードやラバーシールの通常の交換も含まれる。チューニングされたエンジンのハンドル操作にも十分な筋肉がある。しかしV8パワーに対抗する能力はドライバーの運転に依存するところが大きい。ファクトリービルドのV8カーはあらゆるドライビングスタイルを提供する必要があったので、このためにより大きいフロントディスクと4ピストンキャリパーが適合するようになっていた。

■V8パワーを持ったMGBは、最近MG Worldで特集され、Gilbert氏はこう書いている。「Mellow Yellow(MG World `98.12〜`99.01)の特集は面白かった。私のMGB RoadstarにもRover SD1 V8エンジンを搭載しているし、フロントブレーキをアップグレードしたい。Mellow YellowカーはRover SD1と4ポットブレーキキャリパーが適合するようになっていることに気づいたので、モディファイなしでMGBに適合するのかどうかを知りたい。」

 


MGB標準F-Disk
■Rover SD1 4ポットキャリパーはストレートにはMGBに適合しない。Roverが導入した際には、より大きい直径に変更されたボルトが使用されていて、このボルトが、MGBのスイベル駆動軸(swivel axle)にあるスレッドに対して互換性をもたない。この問題は、スペーサーチューブをキャリパーボルト穴にあてて穴を小さくしてMGの小さいボルトを使用できるようにすることで克服されていると、著者は理解している。この際のチューブは、キャリパー内でまったく移動しないように、厳密に加工されたものでなくてはいけない。

■ ブレーキパイプをこれらのキャリパーに接続する際の問題もある。Roverはパイプ修正の際にメートル法のスレッドを使用している。もともとMGが統一されたスレッドをもっているところに、である。このため特別なスレッドのアダプタが必要である。2者択一である。接続するスチールブレーキパイプを作るために、統一したフィットする内向きでメートル法のスレッドを用意するというところまでやると、標準のメートル法ホースが適合するようになる。

■とにかく、長期にわたって大きめのキャリパーを使用して、直径の小さいMGのボルトが長距離を支えるという保証はない。だからこのような変換してやる方法はお勧めできない。

ちなみに、中古のSD1ブレーキパーツを探すのなら、このことを思い出してみる価値はあると思う。初期の2000ccカーにいくつには、あまり有効ではないが2ポットキャリパーが適合するということだ。

■他のブレーキキャリパーでMGBにダイレクトに適合するもので、費やした時間に相当するような改良を与えるに足るものを、著者は知らない。個人的には、標準のMGB V8の薄いフロントディスクとキャリパー、あるいは入手可能な同等のものを適合させるのが、もっとも簡単な改良の方法だと思う。結局二者択一である。よりハードなフリクションパッドと高出力のサーボがあれば、ブレーキのフェードを削減することにより、既存のブレーキをより有効にすることができるのである。


Top index
MGB Top
Return
 
 NEXT
Mail
Copyright MG World 1999
MGB on the Web Copyright 1999