東京都下で、MGB 78'にお乗りの、金馬さん(仮名)から頂いた、「トラブルカルテ」です。


MGB 5マイル 「トラブルカルテ」(トラブル日記)01

MGB78.jpg

Contents

「電動ファンが動かない 1-4」
「Bが路上停止」
「イグニッションキーが回らない」
「ガソリンが入れられない」

右写真:MG-DAYにて噂の金馬号
1978,UB2 日本仕様

以下の記事は、4回に分けて頂いたメールを再構成しました。


 それではご依頼の「5マイルトラブルカルテ(その1)」でございます。 どちら様も、最後までごゆるりとお楽しみ下さい。

No.1:「電動ファンが動かない 1-4」

「電動ファンが動かない 1st」

     もう4年も前になりますが、Bが納車されて御機嫌の私は職場のみんなとゴルフのショートコースへ行きました。元々ゴルフがあまり好きでない上に、打ちっ放しすらろくに行ったことがない私は当然の結果・・(^^;;; そして会場の小金井を後にしました。
     前の日に、よく判らないままストロンバーグキャブの調整をされたBのアイドリングは何だか高い・・1500回転くらいでうなっています「はっ!」と水温計を見れば、思い切り右へ!あわてて停めてボンネットを開けてみれば、電動ファンが回っていませんでした。

     私の電動ファンは、元々の頼りない黄色いのが一つと後付のファンが一つ。いずれも回る気配もありません。せめてアイドリングを下げれば良かったのですが納車数日で工具を何も積んでいなくて、マイナスドライバーが有りません。そのうえ日曜日で金物屋も休みのところばかり・・・・ああああ

     結局、高めのギアで空いてる道を選びながら家までたどり着きました。良かった。  後日、温度スイッチの故障だろうと見当を付けて、フォグランプ用のリレーとトグルスイッチで完全手動にしました。これで大丈夫なはず・・・・ 「電動ファンが動かない−2nd」へ続く・・・・・

「電動ファンが動かない−2nd」

     手動化された電動ファンですが、それでも時々動かなくなりました。今度の原因は元からあったオリジナルの電動ファンが寿命となり内部で断線。後付の電動ファンにも電気が行かなくなっていたのです。そこで、元の電動ファンに繋がっているコードを切断し、後付の物のみ生かしました。元のファンは外すのが面倒なので、そのまま残してあります。現在エンジンルーム内のオブジェとなっています。

       まだまだあるよ。「電動ファンが動かない−3rd」を乞う御期待。

「電動ファンが動かない−3rd」副題=首都高湯気もくもく事件

     96年の3月末「えむじい亭」席亭のCorkey.O氏を訪ね、千葉県は四街道市までBで向かいました。Bは順調に走り、中央道〜首都高〜東関道と経て四街道市へ。ところが、ここでまた電動ファンが動かなくなってしまったのです。「いつもの事だ。またヒューズ辺りをいじってみれば、治るだろう」と思い、それほど気にはしていませんでした。

     ホームパーティ「えむじい寄席」の打ち合わせや、Corkey.Oコレクションの数々を見せてもらったりして、一日は終わりました。その後食事をして家路へ・・・・

     首都高速はディズニーランド帰りの渋滞で全然動きませんでした「は!」と水温計を見るとグングン上がっています。手近なパーキングエリアに入りエンジンを冷まして一休み。色々やってみました。でもどうしても動きません。仕方がないので、「なるようになれ」という気持ちでもう一度首都高へ、やっぱりファンは回らずBは湯気を吐き始めました。
     周囲の車もBの異常に気づいたらしく妙に車間を開けていました。そのうちに渋滞は解消され走行風で冷やすことが出来、中央道の石川パーキングエリアを目指しました。ところがあいにく突然の大雨!パーキングエリアに入り泣きたくなる気持ちで幌を貼り、ラジエータに補水しました。

     今回の原因はリレーでした。後付のリレーは助手席足下に付けていたのですが、どうやらヒーターの熱にやられてしまった様子。そこで新しいリレーを買ってきて今度はエンジンルーム内の風通しの良い場所に起きました。ファンの切り忘れを防止するためにイグニッションの[ACC]から制御側の電源を取り、作動側の電源はバッテリーから直に取りました。もうこれで絶対大丈夫なはずです。ところが・・・

     「電動ファンが動かない−4th」=完結編?へと続きます。

「電動ファンが動かない−4th」

     首都高速での湯気もくもく事件から約1ヶ月後にそれは起こりました。
     我が愛する日本ハムファイターズを応援するため、千葉マリンスタジアムへとBで向かった私は、ファイターズファン仲間との楽しい観戦(今関負けちゃったぁ!)と会合を終え、浦安市の妹夫婦のところへ向かいました。そう・・つまりまたあの・・・渋滞のディズニーランド周辺なのです。
     幕張メッセの駐車場から出発したBの電動ファンが、また動かなくなってしまいました。幸い今度は首都高を使わずに幕張→浦安という近場でしたので、先日のような事にはならなかったのですが、それでも渋滞の一般道に水温は上がるばかり・・・・ようやく妹夫婦のところにたどり着いた私は、挨拶もそこそこにボンネットを開けました。

     やっぱり回っていません。リレーも熱くなっていないので先日のような原因ではないようだし、そうなると制御側の接触不良か?
     思った通りでした。イグニッションスイッチからの取り出し部の接触がうまく行っていませんでした。カー用品店で買った「コードを切らずに分岐する端子(正式にはなんて言うのかな?)」が役不足だったようです。コードを切断し完全に被覆を剥き、しっかりと結線しました。

     その後、電動ファンの不調は全くなくなりました。水温の心配なく乗れるのって、こんなに気持ちの良い物だったんですね。今年の夏も全然快調でした。3年半に渡る苦労とこれでやっと縁が切れました。
     と言うわけで4回に渡ってお送りした「電動ファンが動かない物語」これにて幕といたします。


No.2:「Bが路上停止」

 ある日、五日市街道を立川方面へ快調に走っていたBが突然ストール!驚いた私は路肩にBを寄せ、色々調べてみました。まずイグニッションは回るので、燃料系を疑い、トランクルームの電磁ポンプを見ましたが、問題なく動いています。次にプラグに火が飛んでいるかを見たかったのですが・・・これは一人では出来ず諦めました。
 そして数百メートル先に修理工場を発見し、救援を求めました。店の人は「MGはわからない」と言っていましたが、とにかく故障現場へ・・・

ところがこの人ドライバー1本しか持って来なかったのです。なめとんのかぁ!
 Bの工具を色々貸して、プラグ・燃料系などを調べましたが・・・わかりません。「ガス欠じゃないの?」と言われましたが、まだ半分以上残ってるはずです。「英車のメーターなんて当てにならないから・・・」と言うので仕方なくガソリンスタンドへ同行。ハイオクを買って給油しました。やっぱり不動。

 「この人ではダメだ」と判断した私は、その修理工場で電話を借り行きつけのショップの元へ助けを求めました。「ローダーが空いていないので数時間掛かる」と言われ、指示の通りBを残し電車で帰宅しました。

 夜になって、店から電話が入り原因が分かりました。電磁ポンプのサクション(吸い込み)側のパイプが腐っていて空気を吸っていたためと判明。修理費用は数千円だったのですが、ローダー費用が数万円掛かってしまいました。「下回りを覗ければ、すぐわかるトラブルでしたね。もったいなかったですね」とショップの人に言われました。あの修理工場が場所を貸してくれれば・・・・その上あの修理工場・・治せないくせに「出張費1000円」を取りやがったぁ!


No.3:「イグニッションキーが回らない」

 ある日、Bに乗って出かけようとイグニッションキーを回しました。
 最初から何となく回りが悪く硬かったのですが、その日は全然ダメです。キーの入れ方を逆にしてもダメで、中途半端に回ったきり戻すこともできません。仕方がないので壊れることを覚悟でプライヤーで回しました。

 キーは回りましたが、ロータリースイッチがはじけてしまい、スカスカになってしまいました。どうやらロータリースイッチ内でベアリングが減ったか、ベアリングを受けているプラスチックのホルダー部分が欠けたかして、完全にベアリングが他の部品と噛んでしまっていたようです。

 ショップに電話したところ「直結にして持ってきて下さい」との返事。そこでステアリングコラム側に残ったロータリースイッチの接点から、ハンダで線を出す事にしました。 短いコードで渡らせてみて[OFF][ACC][ON][START]の接点を確認し、[ACC]と[ON]に兼用のスイッチ(こたつ用)を結び、[START]に押しボタンスイッチ(玄関チャイム用)を結んでみました。これはなかなか調子よく行って、ショップまで自走出来、無事にロータリースイッチを交換することが出来ました。
 トラブルが起きたのが自宅だったから良かったものの、出先だったらと思うとぞっとします。ハンダなんて積んでいないし・・・


No.4:「ガソリンが入れられない」

 ある日、川崎のショップへ行った帰りにガソリンスタンドに入りました。
 Bのフューエルキャップは、キーを刺して回したまま引き抜く格好なのですが、スタンドの人は困っている様子。「わからないのかな?」と思い車を降りてみました。

 ところが、キャップが外れません。キーがまったく回ってくれないのです。このキーは元々スペアキーだったので、本物よりも精度が悪く、その上そのキーからさらにスペアを作ったので、さらに精度がなかったようです。あいにくこの日はそのキーしか持っていませんでした。

 ハッと気が付いてトランクを開け、フューエルキャップから伸びているホースを外し上向きに・・・「ここから入れて下さい。」

 その後、元のキーを使っていましたが、いよいよフューエルキャップがダメになりショップで外してもらい同型の物を付けました。新しいキーを見て新発見。それまで知らなかったけど、日本仕様のBのキャップって「いすゞ」製だったんですね。(はい(^^;; そうです。)


 「5マイルトラブルカルテ」これにて完結です。トラブルと言えないようなもの(三角窓がぐらぐら、ドアミラーが落ちた、ウィンドウレギュレータが折れた、恥ずかしいほどのブレーキ鳴き)も有りますが、まぁ走行に支障のあるものではないので、今回の範囲に入れませんでした。(^^;)

 この書き方では、とても「カルテ」と呼べるものではないので「トラブル日記」とか適当なタイトルでUP御願いしま〜す。(^o^)/

それでは、お後がよろしいようで・・・・・m(_ _)m

__m(^o^)m__ 1978 MGB Tourer/Japanese Version/Black Bumper/Green
|___金_馬___| 〜Tokyo Ome [http://www1.u-netsurf.or.jp/~mgb/]


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